遺族のために
人生の最後を迎えるにあたってぜひとも作成しておくべきものが遺言書とエンディングノートです。
遺言書については、これがどのようなタイプのものであるのか多くの人が知っているでしょう。
エンディングノートというのは、自分の気持ちや希望などを家族に対して伝えるためのものです。
エンディングノートは別の法的な効力のあるものではなのですが、遺族に対して伝えたい事があるときには便利です。
遺言書に必要事項をすべて記入しようと思うとかなり大変です。
きちんとした形式のものを作成しなければならず、保管先にも苦労してしまうでしょう。
エンディングノートならば、それほど重要な事項ではないということもきちんと書けます。
どのような形式のものでも構わず、万が一の時に遺族が苦労をしないために作成するものです。
たとえば、自分にはどのような交友があるのかをあらかじめエンディングノートに記載しておけば、自分が亡くなったことをすぐに連絡してくれるでしょう。
家族に対する素直な気持ちを伝えるためにもエンディングノートを活用できます。
それぞれの家族に対しての個人的な愛情を文章として残しておけば、遺族はとても感動するでしょう。
なかなか面と向かってはいえないようなことも、文章ならば書けるということは多いです。
シニアと呼ばれる世代になれば、いつ死んでしまうのか分からないため、ちゃんとエンディングノートの用意をしておきましょう。
遺言書の存在とエンディングノートの違いは
それでは遺言書とエンディングノートにはどのような違いがあるのでしょうか。
遺言書はたとえば財産をどのように分配して欲しいのかを書いておくことができて、法的な根拠となる書類であり、自分の死後に効力を発揮します。
エンディングノートにはたとえば葬儀の仕方や供養の仕方、余命宣告をどうしてほしいのかといったことを書いておきましょう。
自由な形式でいろいろなことを書けるため、家族に対して伝えたい事を何でも書いておけば良いでしょう。
遺言書を作成するためには数万円の値段がかかってしまうこともあるのですが、それに比べるとエンディングノートは気軽につくれます。
なぜならノート代のみで十分だからです。
ノートという形だけにこだわる必要はなくて、たとえばパソコンで作成してそれを後からプリントアウトしても良いのですが、本人の自筆の方が自分で書いたことを証明しやすいでしょう。
エンディングノートには生前にこうしてほしいという希望を書いておくこともできます。
たとえば、自分が認知症になったり、寝たきりになったことを想定して希望を書いておけば良いでしょう。
どのようなことを書いても良いので、家族に対して自分が伝えたい事をいろいろと書いておきましょう。